ベイカーズです。
ジムビームで有名なビーム社が供給するシングルバレルバーボンであり、
ブランド名はビーム家の4代目のマスターディスティラーであった
James Baker Beam氏の名前が由来となっています。
同社が販売する4種類のクラフトバーボンシリーズの一角、
ビーム社の製品群でも上位に位置するウイスキーです。
尚、長期熟成版の13年モノも存在するようですが、
現物をこの目で見たことはありません。
マッシュビルはトウモロコシが75%、ライ麦13%、モルト12%、
ノブクリークやノーマルジムビームなどと同じです。
貯蔵庫の8~9段に積まれた最低7年熟成の樽の原酒を使用。
ボトルのネックにはシングルバレルウイスキーによく見られる
貯蔵庫の番号や樽詰めされた時期などが印字されています。
飲み手側にとっては、さほど意味のある情報ではないのですが、
「良いお酒を飲んでいる」という満足感には浸れます 笑
以前のボトルは現在と違ってスリムな見た目で、
黒いラベルに大きくBの文字がプリントされていましたが、
ガッシリとしたタフな感じのデザインに変更されています。
個人的にも現行のほうが好みですね。
深い琥珀色を放つ液体はいかにもハードリカーらしい佇まいで、
キャップを開けると黒蜜またはメイプルシロップのような香りが立ち上ってきます。
口に含むと酸味やアルコールの刺激と共にレーズン、杏子に似た味わいが感じられ、
喉を通った後は焦がしキャラメルやアーモンドに似た香ばしい余韻が広がります。
何と言っても107プルーフ(53.5度)ですので飲みごたえは十分です。
ストレートが一番美味しいですが、当然どんな飲み方にも対応できます。
さすが天下のジムビームが誇るクラフトバーボン。
現在の実売価格では7000円前後といったところでしょうか。
実店舗ではあまり見かけないので、ネット経由のほうが入手しやすいと思います。
当方は安バーボンも愛していますが、この辺の味わいに慣れてしまうと、
なかなか1000円台の物件では満足できなくなるのも仕方がない気がします。
一概には言えませんが、お酒の美味しさは度数、値段ともに
高さに比例する傾向にあるのは事実のようです。