Seeking Calm Life

経済的自立を目指す福岡在住の独身男性によるつぶやきブログ

エライジャクレイグ・スモールバッチ

エライジャクレイグ・スモールバッチです。

初めてバーボン・ウイスキーを製造した人物であり、
牧師でもあったエライジャ・クレイグ氏の名を冠したウイスキー
ボトルの1789という数字は彼が蒸留所を設立した年を表しています。

初めてトウモロコシを原料にウイスキーを作った人物は
エヴァン・ウイリアムスであると言われていますが、
そちらが「バーボンの始祖」であるのに対し、エライジャ・クレイグは「バーボンの父」。
紛らわしいですが、エライジャクレイグもエヴァンウイリアムスも
ヘヴンヒル蒸留所にて生産されているバーボンのブランドです。

エライジャ・クレイグ氏がそのように呼ばれる背景には彼の体験が関係しており、
内側を焦がした(チャーリング)樽に詰めた原酒を数年放置し、
その後状態を確認したところ内部で熟成された液体は赤みがかっていたとされ、
それが、今日広く飲まれるバーボンの原型になったと言われています。

かつて長期熟成モノを中心に多くのバリエーションが存在していたようですが、
残念ながらことごとく終売となってしまい、
バカルディジャパンが扱う国内正規品としては現在このスモールバッチが唯一です。

マッシュビルは比率が多い順にトウモロコシ78%、モルト12%、ライ麦10%。
厳選された8~12年熟成させた樽の原酒をブレンドし、
アルコール度数は47度に設定されています。

どっしりとしたボトルデザインに、そのガラスの奥にあるディープな琥珀色の液体と、
ルックスだけでもハズさなさそうな雰囲気が漂っています。
もっとも重要なのはテイストですが、実際の味わいにおいても
とてもクオリティ高く仕上げられていると思いました。

トロッと少し粘り気のある液体を注いだグラスから発せられる香りは上品で奥ゆかしく、
カラメルソースやレーズンのようなドライフルーツに似た芳醇さ。

口に含むと黒蜜やバターキャンディのような滑らかで深い甘さが伝わってきます。
BJのサイトではブラウンシュガーと表現されていますが、確かにといった感じ。
その後に来るビターな後味と程よい渋みがさらに満足感を高めてくれます。

スモールバッチ(少量生産)ならではのプレミアム感はしっかり演出されており、
力強さと飲みごたえを兼ね備えた、まさにリッチで大人なバーボンという印象。

私が通ってるお店では一時期ぱったりと姿を消していましたが、
近頃は再び棚に並んでいるのを見かけるようになりましたし、
ネットでも普通に買えますので、比較的入手は容易と思われます。

現在の実売価格は4000円オーバーですので、
なかなか気軽に手を出しづらいところはありますが、
この物件もアメリカンウイスキーを嗜む上では外せない一本と言えるかもしれません。