Seeking Calm Life

経済的自立を目指す福岡在住の独身男性によるつぶやきブログ

時計で気になっていること

先日、操作不良に陥り、購入店経由でメーカー修理に出した
私のカレラですが、購入店から修理完了の連絡がありました。

カレラはタグ・ホイヤーフラグシップコレクションですが、
機種や時計の性能によって内部の機械(ムーブメント)が異なります。

私の時計のムーブメントはクロノグラフ機能を備えたキャリバー16。

キャリバー16はマニュファクチュール(自社製)ムーブメントではなく、
エボーシュと呼ばれる汎用ムーブメントメーカーが製造したものをベースに
メーカーが独自のチューニングを施したムーブメントになります。

汎用ムーブメントは自社製と比較して、ブランドの技術や個性をアピールできず、
ステータス性が劣ると言われる一方で、軽視できない明確なメリットも存在します。

具体的には

・部品が調達しやすいため、修理専門店でも対応が可能
・メンテナンスにかかるコストが安く済む
・時計自体が低価格

今よりも知識が乏しかった当時の自分は、購入の判断材料としてまずこれらに着目し、
維持費が高い傾向にある自社製ではなく、汎用ムーブメント品を選択しましたが、
予算と製品のルックスが自分の好みにマッチしていたこともあり、
購入段階ではマニュファクチュールにこだわる必要性を全く感じませんでした。

機械式腕時計は定期的なメンテナンスが必要であり、
おおよそ5年に1度のオーバーホールが推奨されています。
つまり買って終わりではなく、持ち続けるにもコストがかかります。

転勤で遠くに行ってしまった元同僚はロレックスの16710を持っていましたが、
彼は新品購入から1度もオーバーホールに出したことがないと言っていました。

長いことメンテに出さなければ、その分修理に必要になる個所が増えて
より費用が嵩むようになりますから、けして馬鹿にはできない話です。
ちなみに、タグ・ホイヤーの自社キャリバーは修理専門店では対応不可能のようです。

本題ですが、自分が気になっているのは
一体どのメーカーのムーブメントを使用しているのかということです。

キャリバー16にはETA製のETA7750か、Sellita製のSW500のいずれかが使われています。

ETA7750はETA社が製造する長い歴史を持ち、
信頼性が高いとされていることから様々なメーカーに供給されてきた有名な機械です。

しかし、過去に発生した「ETA2020年問題」により、
現在の親会社であるスウォッチグループ外への供給が制限されることとなり、
それまでETAムーブメントを調達していたグループ外の時計メーカーは
自社キャリバーの開発などの対応を迫られる他、
一方でETAムーブメントを使用したモデルに関しては、
後継品としてSellita社他のエボーシュメーカーの製品を採用していったということです。

パワーリザーブはETA7750は~48時間、SW500は46~62時間と差があります。

タグ・ホイヤーの公式サイトではこのように42時間と謳ってあり、
これはETAムーブベースの時間と考えられます。

ギャランティーカードには2022年と記されているため、
時期から考えても高い確率でSW500が載せられているものと考えていますが、
それだと駆動時間がより長くなるはずですが、実際はどちらが採用されているのか。

ゼンマイをいっぱいまで巻き上げて止まるまでの時間を測れば良いんでしょうが、
それでもあくまで推測でしかなく、断定的なことは言えません。

私の時計はケースバックがシースルーではないため、
外側から内部の構造を覗き見ることができません。
修理に出した際に、どちらのムーブメントが使われているのか聞いてみればよかったなと。
細かいことですが、次にメンテに出す時にはついでに確認してみたいと思います。