ブラントン・ブラックです。
バッファロートレース蒸留所が誇るプレミアムバーボン、
ブラントンシリーズのブラックラベル(そのまま)。
国内で購入可能な同シリーズでは最も安価であり、
一応はエントリーアイテム的なポジションにはなりますが、
こちらのブラックは日本市場向けの限定商品であることから、
スタンダードという位置づけではないようです。
元々はエンシェントエイジと同じ原酒が使われていて、
途中の厳しいチェックをパスした上質な樽のみが特別な倉庫に移され、
さらに熟成を重ねたものがこのウイスキー。
一つの樽から瓶詰めされた所謂シングルバレルですが、
最上級から順にストレートフロムザバレルは無調整、ゴールドは51.5、
ブラントン(レギュラー)は46.5、ブラックは40とボトルごとの度数に差があります。
キャップはケンタッキーダービーのサラブレッドフィギュア付きのコルク栓。
全部で8種類存在し、いずれかがランダムで使用されており、
ボトルのみならず細かい部分にも高級感が漂う意匠となっています。
ラベルには貯蔵場所や樽番号、瓶詰めした日付などの
細かな情報が手書きで記されています。
一口飲んで感じたのは、クリーミーな口当たりと濃厚な甘み。
繊細さと芯の太さの両方を併せ持つ味わいは8年熟成のなせる業か、
このメロウさは随分と印象に残ります。
杏子にイチジク、熟したメロンあたりを思わせる香りと深いコク、
そして長く続く余韻がなんとも贅沢。
40度でこれほどの甘さを引き出したボトルはそう多くはないのでは?
お高めのチョコレートなんかをつまみながら、ゆっくりじっくり飲みたい。
一時期終売の噂が立っていたため、過去に予備を購入しましたが、
今でも実店舗で見かけることはあるので、どうやら偽情報だったようです。
ただ以前よりも実売価格は確実に上がっていますし、
今のご時世、いつディスコンになってもおかしくはないかなと。
いずれにしても、アルコール分40%に限定すれば、
国内で入手できるバーボンとしては最高ランクのウイスキーではないでしょうか。
おすすめはやはりストレートです。
ボトル本来の魅力を楽しむならば、この飲み方以外にないでしょう。