ウッドフォードリザーブです。
ケンタッキー州で最古とされる同名の蒸留所で生産される
プレミアムクラフトバーボンシリーズであり、
アサヒビールが国内正規品を取り扱っています。
また毎年5月に行われるケンタッキーダービーのスポンサーを務めていることから、
当該レースのオフィシャルバーボンにも指定されています。
日本国内で通常入手が可能なラインナップとしては、
今回取り上げるスタンダード以外にライとダブルオークドの2種類が存在します。
時には限定デザインをあしらったケンタッキーダービー仕様のボトルが
発売されることもある他、現在は数量限定のモルトもリリースされています。
マッシュビルはトウモロコシ72%、ライ麦18%、モルト10%で、
アルコール度数は43.2%とまぁだいたい平均的な数値。
小ロットの樽から瓶詰めされた、いわゆるスモールバッチバーボンであり、
表のラベルにはそれらを示す数字がプリントされています。
このシリーズではバーボンの製造では用いられることが少ない、
ポットスチル(単式蒸留器)を3回使って蒸留しているのが特徴です。
熟成年数は公開されていませんが、その品の良さを感じる深い香りからは、
製造において大変な手間がかけられていることが想像できます。
ストレートで口に含むと完熟バナナや深煎りナッツ、カラメルソースのような
濃厚な甘さが先に来て、その後にアルコールの刺激が追いかけてきます。
コクがあり、それでいてマイルドな飲み口。
オーク樽香もしっかり感じられる紳士的な味わいのウイスキーです。
「良いウイスキーを飲んでいるなぁ」という満足感に浸れますし、
このボトルのデザインもお洒落で素敵ですよね。
やはりこのクラスになってくると、ソーダ割で飲むのは個人的に抵抗がありますね。
良いおつまみと一緒に、ストレートかロックで時間をかけて楽しみたい。
現在の実売価格は4000円程度ですがアサヒビールがこの頃、
アメリカンウイスキーの値上げを発表しました。
ウッドフォードリザーブも定価の10%改定となるようです。
私はライとダブルオークドを所有していますが、モルトは未入手です。
かなり気になっているので、入手困難になる前に買っておきたいところ。
近頃はなんでも廃番とか終売と噂が立っただけで、すぐプレミアがつきますからね。
ワンランク上のフルボディバーボンを試してみたい方にお勧めの一本です。