I.W.ハーパー・12年です。
特徴的なデザインのデキャンタボトルに詰められた12年モノのI.W.ハーパーです。
その名の通り長期熟成品として販売されていましたが、現在は生産終了となっています。
過去にもノンエイジ品のゴールドメダルについて紹介していますが、
何故か当ブログのお酒のカテゴリではこの記事へのアクセスが圧倒的に多いです 笑
実はハーパーは私にバーボン・ウイスキーの存在を教えてくれたお酒だったりします。
というのも、自分が中学生の頃にローカルTV局のFBS(福岡放送)で、
真夜中に再放送されていたルパン三世第二シリーズの第61話、
「空飛ぶ斬鉄剣」でルパンファミリーがハーパーを飲むシーンを見ていたのです。
「バーボンか、こいつは最高の風邪薬だぜ」
当然、ハーパーなんてブランドを知るわけもありませんでしたが、
彼らがハイペースで美味そうに飲んでいたシーンがとても印象に残っていました 笑
後に私がこうしてアメリカン・ウイスキーを嗜むようになったのも、
子供の頃に見たこのエピソードがきっかけになったことは間違いないです。
ちなみに次元が手に持っているのはこの10年ヴィンテージだろうと言われています。
私が12年を初めて購入したのは2021年ですが、
正規販売者が麒麟麦酒からディアジオジャパンに切り替わった頃でしたので、
当記事で掲載している12年の写真はディアジオジャパン品です。
同じタイミングでゴールドメダルもボトルのデザインが変更となりました。
左がディアジオジャパン品、真ん中が麒麟麦酒品のゴールドメダルです。
当時はAmazonセールを利用して4000円台で買いましたが、
前述の通り現在はディスコンとなっており、とんでもないプレミアがついています😱
生産終了の噂が出回った直後は15000円程度でしたが、
久しぶりにネットの相場を見てみるとさらに高騰しているようですね😥
その他のゴールドメダルとの違いはアルコール度数が43%に設定されている点です。
やや濃い目の琥珀色をした液体からは、上品なバニラ香が漂ってきます。
実際飲んでみると、口当たりは優しくとてもスムース。
長期熟成らしい深い穀物感とウッディーさが感じられます。
夏場にソーダで割ってグビグビ…的なライトキャラを持つゴールドメダルに対し、
こちらはストレートやロックでじっくり楽しみたい感じのウイスキーですね。
同じシリーズでもまるで別物、双方のカラーは全く異なります。
でも正直期待していたほどかというと…なんですよねぇ😅
物足りなさを感じるのは口に含んだ時の香りが微妙に弱い気がするせいかも?
単なる品の良さだけでなく、12年ならではのユニークさが欲しかったところです。
勿論、ゴールドメダルよりも厚めのボディで飲みごたえはありますが、
私はウッドフォードリザーブやブラントン・ブラックと同等もしくは
それ以上を期待していたので、まぁまぁ肩透かしを食らってしまいました。
初めて購入した当時はどんなテイストに仕上がっているのか楽しみでしたが、
そこまで惚れ込める点が見当たらず、価格(もちろん当時の)に見合うほどの
美味さを感じることは残念ながらできませんでしたね。
飲んだ経験があるから言えることなのかもしれませんが、
現在のような法外なプレミア代を払ってまで、もう一度買いたいとは思いません😓
これも噂レベルですが、12年が生産終了となった主な理由の一つに、
この独特な形のボトルの製造がコロナ禍において困難となったことがあるようです。
確かに、インテリアのオブジェとしても飾っておきたくなるような、
飲み切ってしまった後も捨てるのが勿体ないと思える美しさがあります。
しかし、どうなんでしょうね。
品揃えが未だにゴールドメダルのみというのも、個人的には寂しい気がしますし、
ポストパンデミックの今、再びラインナップの拡充を図ってほしいところではあります。
ただまぁ、ターキー12年が復活したという前例もありますから、
もしかしたらハーパー12年もそのうち違った形で再販されるかもしれませんね。