自民党総裁選の立候補者が打ち出した解雇規制緩和が物議を醸していますね。
対象を大企業に限定して雇用の流動性を高めると言っているようですが、
若くて優秀な人材の確保に苦労している企業がクビを切りたいのは
給料とパフォーマンスが釣り合わなくなった中高年社員でしょう。
加齢に伴う身体機能の衰えによって、
業務処理能力が低下するのは自然なことです。
日本でも転職が増加傾向にあるとはいえ、
そのような形で解雇された人々が、
良い条件で再就職できるとは到底思えないんですが・・・。
末端で働く労働者の立場が弱いことを、
当方は社会に出て間もない頃に痛感させられました。
そして私自身、貯蓄に目覚めてからは
会社に対して何かを期待することはなくなりました。
以来、人間関係で消耗することもなくなり、
職場での生活も随分と楽になりました。
期待が高ければ高いほど裏切られた時の失望は大きくなります。
雇う側の都合で切り捨てられる時は容赦なく切り捨てられます。
自分の身を守れるのは自分しかいません。
世論は大反対のようですから、実現は不透明ですが、
今後もこのような話が出ては消えを繰り返して、
その度に国民の間に不安が高まることが予想されます。
今回の件を受けて、改めて私が取り組まなければならないことは
会社にしがみつくための努力ではなく、
心身の健康への配慮と自分の生き方を自分の意志で決められるよう、
日頃から準備をしておくことだと思った次第です。