フォアローゼズ・プラチナです。
希少な長期熟成(8年以上)原酒のみを使用した
日本限定発売のフォアローゼズの最上級品になります。
自分が初めて買った5000円を超える高級ウイスキーですので、
個人的にも思い入れの強いボトルだったりします。
日本語では「フォアローゼズ・プラチナ」なのに、
英語だと"Four Roses Super Premium"と
何故か言語によって商品名が違っているのが興味深い。
ケンタッキー州誕生200周年を記念した商品で、
ボトルそのものもプレミアム感漂うデザインになっています。
キャップはコルク栓かと思いきやプラスチック。
上等なお酒はコルク栓という先入観があったので、購入当時は意外に思っていました。
ちなみにシングルバレルとスモールバッチはコルク栓です。
香りが上品なことで知られる銘柄ですので、
この商品にも当然のようにそれを期待してしまうわけですが、
開栓すると甘く華やかな香りがスーッと鼻に抜けてきます。
ウイスキーを口に含むとフォアローゼズらしい、
ライ麦由来のピリッとした刺激もしっかり感じられます。
多幸感をもたらす熟した果物のようなフルーティーなアロマに、
洗練と滑らかさ、重厚なボディ感を併せ持った味わい。
そして、喉奥を通り抜けた後に長く続く贅沢で深い余韻。
プラチナ(スーパープレミアム)の名が与えられているだけのことはあります。
国内限定商品だけあって、日本人の味覚にも十分アピールできそうな、
飲みやすいバーボンと言えるのではないかと思います。
ブランドのトップグレードに位置しながら、
アルコール43%とやや控えめに設定しているのは
おそらくブラックと同様、日本市場を意識してのことだと考えますが、
この度数でここまでリッチなテイストを実現しているのは本当に素晴らしい。
自分が過去に飲んできた銘柄の中でもトップレベルの美味しさでした。
50度のシングルバレルとはまた違った趣で楽しめます。
Googleで検索しようとすると終売というワードがサジェストされますが、
今年に入ってフォアローゼズシリーズは全面リニューアルが施され、
このプラチナもボトルデザインが見直されていますし、
今のところはこの商品が終売したという事実はないようです。
現在の相場価格は9000円前後のようですが、
そう遠くないうちに、桁が一つ増えそうですね…。
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