こちらは本国でも知名度の高いウイスキーブランド、
エズラブルックスシリーズのライ・ウイスキーになります。
過去にはスタンダードボトルのブラックラベルの記事を投稿しています。
内側を焦がしたオーク新樽で2年以上熟成した原酒が使われていますが、
正面下部に貼付された小さなラベルには、
"BOTTLED FOR LUX ROW DISTILLERS BARDSTOWN, KENTUCKY. USA"との記載があり、
ケンタッキー州内で生産されたものではないことが伺えます。
私の方で少し調べてみたところ、
蒸留と熟成はどうやらインディアナ州で行われているようですね。
このウイスキーの興味深いところはマッシュビルが複数存在する点です。
一つはライ麦51%、トウモロコシ45%、モルト4%、
他にはライ麦95%、モルト5%などがあるようです。
私が購入した個体についてはラベルにコーンの表記が見られますし、
実際に飲んだ感じから言っても後者ではないと思います。
また生産時期によって、マッシュビルが異なるといった情報も確認されました。
なんだか色々とハッキリしないことが多いウイスキーですな。
ラベルの左側面に"Charcoal Mellowed"と記されていることからも、
この製品もサトウカエデの木炭でろ過する、
チャコールフィルター処理が施されていることがわかります。
アルコールは45%ですが、他の手持ちの同じ度数のウイスキーよりも
色が薄いように見えるのは、やはり熟成年数が短いことが理由でしょうか。
バニラや蜂蜜のような香りが漂う液体をストレートで口に含むと、
想像通りライ特有のピリピリした刺激が目立ちますね。
このスパイシーさは人によっては少し強めに感じるかもしれません。
やや軽さは否めないものの、滑らかな味わいで、
思いのほか余韻も長く美味しいと思いました。
個人的に気に入った飲み方はロックです。
良い具合に刺激が取り除かれ、まろやかさと程よい甘みが出てきて飲みやすいです。
ハイボールはあまり印象に残らない感じでしたね。
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