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経済的自立を目指す福岡在住の独身男性によるつぶやきブログ

Tracers S&P500 トップ10インデックス(米国株式)について考える

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政府と日銀が介入を行ったのでは?と観測が飛び交うなど、
GW中にもかかわらず為替市場では値動きの荒い展開が繰り広げられていますが、
そんな中で、また投資家の注目が集まりそうな投資信託が新たに登場するようです。

日興アセットマネジメントが5月16日に新規設定する
「Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)」です。

S&P500構成銘柄のうち、時価総額上位10社に対して投資を行うファンドで、
新NISA成長投資枠対象商品になっています。

まず目を引くのはその信託報酬。
大体こういった定番から外れた商品は高めに設定されていること多いのですが…。

なんと、0.10725%。

運用開始前ですので隠れコストは含まれていませんが、非常に低いです。
資産形成を行う上で、諸経費は安いに越したことはありません。

もともとS&P500投信の信託報酬は激安の域に入っていますから、
このファンドも派生商品でありながら低コストを実現できているのかもしれませんね。

元となるインデックスと同じ時価総額加重平均型で、
毎年6月に構成銘柄の見直しが行われ、
年4回投資比率の調整(リバランス)が行われるとのこと。

先月から米国市場でも決算が続々と発表されていますが、
「S&P7」という言葉があるように現在の主要米国株指数の上昇を
けん引しているのは「マグニフィセント7」と呼ばれる大手テック企業群です。

上図はS&P500の上位7社(Microsoft, Apple, Nvidia, Amazon, Google, Meta, Tesla)と
S&P500、S&P500から上位7銘柄を除いた493銘柄(S&P493)の株価の推移ですが、
見ての通り、S&P493はS&P7と比べてS&P500の株価上昇に対する寄与度は
それほど高くなく、いかにトップ7の影響力が強いかを示しています。

勿論、S&P493の中にも株価が伸びていった企業は含まれていますが、
ひとまずこの事実は頭に入れておいて損はないかと思います。

そこで今回登場するトップ10インデックス、
仕様からいっても、けして万人受けするファンドとは言い難いですが、
私は信託報酬の安さも後押しして、リスク選好する方を中心に
結構な人気が出るのではないかと想像します。

一応、時代によって構成銘柄が入れ替わる構造になっていますが、
少なくとも現在はハイテクに大きく偏っているので、
すさまじいパフォーマンスが期待できる反面、
値動きが激しくなることが予想されます。

特にテスラなんかは常に暴れまくっていますし、
また、現在のような高金利の環境は株価上昇の重しになりやすいと言われているので、
投資するのであればその辺りは留意しておいた方がよいでしょう。

それでもベースとなるインデックスはあくまでもS&P500であり、
気休め程度とはいえ業種の分散性は確保されていますので、
保有する上での安心材料の一つにはなり得ると考えています。

一方で、最近では金利上昇は実はハイテク企業に対して、
それほどマイナスの影響を与えてないのではないかという分析もされているようです。

とりわけ指数のトップに名を連ねているのは財務基盤が非常に強固で、
キャッシュフローが安定した金持ち企業ばかりですし、
暴落局面においても意外と耐性を発揮するのではないかとも思っています。

世間的には、より広く分散されたオルカンやS&P500に人気が集まっていますが、
結局ネットメディアやYouTubeを見る限りでは時価総額上位の企業が主導する
株価の上昇に期待をかけている人が多いというのが実際のところではありますし、
自分ももれなくその一人です 笑

現在、当方は新NISAでNASDAQ100に投資していますが、
彗星のごとく現れたこのトップ10インデックスは結構気になる存在であり、
コストの面からも乗り換え検討に値すると考えています。

個人的には気に入らない点や残念に思う部分が見受けられる、
FANG+やその他のハイテク特化型の投信などよりもずっと魅力的に映りますね。

しかし、次から次に色々なファンドが出てきますねぇ。
今後も気になる商品が出てきたら、このブログで取り上げていきたいと思います。